インクリボン種類
インクリボンにはインク層のバインダー成分(結合剤)の違いで3種あり、それぞれ特徴があります。
また、用紙素材(メディア)との相性もありますので、
用途に応じて適切なインクリボンと用紙素材の選択を行う必要があります。
ワックス系
バインダー主成分にワックスを用いています。
インクの融解温度が比較的低く、印字転写性が高い特徴があります。
主に紙ラベルへの印字に用いられます。
感熱紙の印字より耐熱性、耐擦過性は高いですが、ワックスレジン系/レジン系よりは耐性は高くありません。
ワックスレジン系(セミレジン系)
バインダー主成分にワックスとレジン(樹脂)を用いています。
インク層を多層構造にすることにより、ワックスの印字転写性の良さと樹脂の優れた耐性を両立しています。
紙ラベルや合成紙ラベルの印字に多く用いられています。
レジン系
バインダーの主成分にレジン(樹脂)を用いています。
ワックスレジン系/ワックス系よりインクの融解温度が高くなります。
主にフィルムラベルに用いられます。
耐熱性、耐擦過性、耐薬品性などに優れており、長期間保存が可能です。
熱転写式プリンタ(インクリボンで印刷)
インクリボン幅
インクリボンの幅は用紙(メディア)に対して適正なものをお選びください。
不具合の原因になります。
用紙に対してリボンが狭い場合 | 用紙に対してリボンが広い場合 |
---|---|
へッドと用紙が直接触れる部分ができ、ヘッドを痛める原因になります。 |
リボンと用紙が接する部分と接さない部分で、摩擦抵抗が変わり、リボンのしわやよれなどの原因になります。 |
取り扱いリボン