DPM（Direct Part Marking, ダイレクトパーツマーキング）とは、製品や部品に直接マーキングを施す技術です。

自動車産業、航空宇宙産業、医療機器製造など、品質管理や製品追跡が重要な産業で使用されており、部品や製品の識別、追跡、および品質管理が向上し、製造プロセス全体の効率が向上します。

医療器具の場合、トレーサビリティ（追跡可能性）や識別、品質管理のためにDPMが広く用いられておりレーザ刻印することが一般的です。レーザ刻印はDPMの一つの方法であり、洗浄や滅菌プロセスにも耐え、永久的で高精度なマーキングを提供します。

DPMの主な特徴

• 耐久性：印刷やラベルに比べて耐久性が高く、過酷な環境でも読み取り可能
• 高精度：精密な機械加工部品や小型部品にも対応可能
• トレーサビリティ：製品や部品の生産から廃棄までの全ライフサイクルを追跡可能

DPMが使われている業界

• 自動車産業：エンジン部品やトランスミッション部品などにDPMを使用し、製造工程の追跡やリコール管理を行います。
• 電子機器産業：プリント基板、半導体チップ、コネクタなどにDPMを使用し、部品の識別やトレーサビリティを確保します。
• 医療機器産業：手術器具や医療機器などにDPMを使用し、製品の識別、追跡、品質管理を行い、法規制に対応します。
• 航空宇宙産業：航空機エンジンや機体部品にDPMを使用し、トレーサビリティの確保やメンテナンスの効率を向上させます。
• 重工業および製造業：機械部品や金型などにDPMを使用し、製品の追跡、品質管理、製造プロセスの最適化を行います。

DataMatrixとは

DataMatrixとは、DPMでよく使用される2次元バーコードの一種です。

このコードは非常に高い情報密度を持ち、小さなスペースに印字できることに加え、低いコントラストでも読み取れるため、電子部品、基板、医療器具などに直接マーキングするDPMの用途で多く使われています。